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まな板を買い替えようとすると、プラスチック・木・ゴムと素材が分かれていて、選び方の情報も「木は刃にやさしい」「プラは手入れが楽」とバラバラだ。結局、自分の使い方だと何を選べばいいのか分かりにくい。
今回は、プラスチック(エラストマー樹脂)・ひのきの木製・合成ゴムのまな板を1枚ずつ、いずれも自費で購入し、数週間ずつ使用。刃当たり、傷や黒ずみ、手入れの手間、そして食洗機に入れたときの反りやニオイが、素材でどう変わるのかを、購入者レビューも交えて比較していく。
この記事でわかること
- プラスチック・木(ひのき)・合成ゴムで、刃当たり・傷のつきやすさ・手入れの手間がどう違うか
- 食洗機に入れたとき、どの素材が反りやニオイの問題を起こしやすいか(実際に使って気づいた点)
- 自分の使い方なら、どのまな板を選べばいいか
なお、この記事は業務用の特大サイズや、使い捨てのまな板シートを探している人には向かない。家庭用の30〜40cmサイズで、プラスチック・木・ゴムのどれにするか迷っている人向けだ。

まな板は、製品の違いより「素材」でだいたい決まるよ。今回はプラスチック・ひのきの木・合成ゴムを1枚ずつ、数週間ずつ使い比べたよ。
プラ・木・ゴムは、ここが違う
個別の製品を見る前に、素材そのものの違いを押さえておくと選びやすい。まな板選びで後悔しやすいのも、だいたいこの5点に集約される。
| 比べるポイント | プラスチック(①エラストマー) | 木・ひのき(②) | 合成ゴム(③) |
|---|---|---|---|
| 刃当たり・硬さ | 硬めで、包丁がカツンと当たる | やわらかく刃がスッと入る(木の種類で差あり) | 適度な弾力で刃がトンと止まる。木に近い |
| 表面の傷・黒ずみ | 切り傷が入りやすく、溝に汚れが残る | 傷がつきやすく、水分やアクで黒ずみやすい。塩素系漂白剤は使えない | 傷が浅く目立ちにくい。削り直せるメーカーもある |
| 食洗機・反り | 熱で反りやすい(特に安価なプラ) | 食洗機対応品なら変形しにくいが、乾きに時間がかかる | 比較的反りにくいが、縦置きの熱風乾燥は注意 |
| ニオイ | なし | 新品はひのきの香り。食洗機後は強く出て、数ヶ月で抜けていく | なし |
| 手入れの手間 | 漂白剤OKで一番ラク | こまめな乾燥が必須。塩素系NG(熱湯か酸素系)。一番手がかかる | 水洗いでラク。塩素系は短時間なら可 |
| 重さ・価格 | 軽い。数百円台〜と安い | 木の中では軽め。約1,600円〜(サイズで変動) | ずっしり重い。約7,900円と高い |
①のエラストマーは、プラスチックとゴムの中間のような樹脂で、この記事では「硬めのプラスチック側」として扱っている。木は同じ「木製」でもひのき・いちょう・青森ヒバなどで硬さやクセが違うが、今回の②は売り場でよく見る「ひのき+スタンド付き+食洗機対応」の定番タイプだ。
🔎 30秒でわかる、あなた向けの1枚
Q1. 手入れはできるだけ楽に、費用も抑えたい?
→ はい:①Latuna カッティングボード(プラスチック)。漂白剤が使えて、洗って乾かすのも一番手軽。軽くて省スペース。
Q2.(いいえの人)料理の時間そのものを気持ちよくしたい? ひのきの香りや木の刃当たりに惹かれる?
→ はい:②DAIWA ひのきまな板。ただし黒ずみを防ぐこまめな乾燥は前提。
Q3.(それも違う人)包丁の刃当たり・傷のつきにくさ・衛生を最優先。多少高く重くてもいい?
→ はい:③アサヒクッキンカット(合成ゴム)。迷ったときの編集部の第一候補もこれ。
結論:1枚で全部は満たせない。何を優先して選ぶか
3枚を使い比べて分かったのは、「手入れが楽・安い・刃にやさしい・長持ち」を1枚で全部そろえるのは難しい、ということだった。優先順位ごとの答えはこうなる。
- 手入れの楽さと安さを優先するなら → ①Latuna(約1,300円)。刃当たりは硬め、表面に傷は入りやすい
- 料理の楽しさ・木の刃当たり・見た目を優先するなら → ②DAIWA ひのき(約1,600円〜)。黒ずみ対策と乾燥管理の手間は増える
- 切り心地と長持ち・衛生(傷の少なさ)を優先するなら → ③アサヒクッキンカット(約7,900円)。重さと価格は妥協が必要
どうしても1枚に絞れないなら、編集部の第一候補は③アサヒクッキンカット。切り心地と傷の少なさは、毎日使うほど効いてくる。手入れに時間をかけたくないなら①Latuna、料理の時間そのものを楽しみたいなら②DAIWA ひのき、という選び方でいい。
比較表
3枚のスペックと弱点を一覧にした。価格・仕様は変わることがあるため、購入前に商品ページで確認してほしい。
| 項目 | ①Latuna カッティングボード | ②DAIWA ひのきまな板 | ③アサヒクッキンカット |
|---|---|---|---|
| 参考価格 | 約1,300円 | 約1,600円〜(サイズで変動) | 約7,900円 |
| メーカー | キングジム(Latuna) | ダイワ産業(日本製) | パーカーアサヒ(日本製) |
| 素材 | エラストマー樹脂 | ひのき(木製・防カビ加工) | 合成ゴム |
| サイズ | 33.5×23.5cm(小さめ) | 30〜39cm(サイズ展開あり) | 40×23cm |
| 重さ | 軽量(片手で扱える) | 木製だが軽め | 1kg超(ずっしり重い) |
| 食洗機 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 特徴 | 両面仕様・片面に溝/おろし金・滑り止め加工・抗菌 | ひのきの香り・スタンドで自立・防カビ加工 | 刃当たりやわらか・傷が浅い・乾きが早い・抗菌 |
| 主な弱点(口コミより) | 調理台が平らでないと滑る、表面に細かい傷が入りやすい | 傷・黒ずみがつきやすい、塩素系漂白剤NG、食洗機後にひのき臭が強い、香りは数ヶ月で抜ける | とにかく重い、価格が高い、熱風乾燥だと反ることがある |
※価格・仕様は販売状況により変更される場合があります。購入前に商品ページで最新情報を確認してください。
商品ごとの解説
実際に3枚とも購入して使い比べた印象を、1枚ずつまとめる。
①Latuna カッティングボード(キングジム)
向いている人:手入れをできるだけ簡単に済ませたい人、省スペースで使いたい人、下ごしらえで溝やおろし金を使いたい人
向いていない人:肉や大きな野菜をまとめて切る人、調理台が完全に平らでない人
実際に使うと、まず軽さがはっきり違う。片手で持ってシンクでサッと洗い、水切りかごに立てかけるまでが本当にラクだ。漂白剤も気にせず使えるので、除菌の手間はこの3枚でいちばん少ない。片面がフラット、もう片面に汁受けの溝とおろし金がついていて、水分の多いトマトや果物は溝側、というふうに使い分けている。ただ、滑り止め加工がうたわれているものの、我が家の少し反った作業台では効きが弱く、下に濡れ布巾を敷いてようやく安定した。軽いぶん、力を入れて硬いカボチャを切るとまな板ごと動く。刃当たりは木やゴムのようなやわらかさはなくコツコツと硬めで、数週間で表面に細かい切り傷が増えてきた。おろし金は、正直そこまで出番がなかった。とはいえ、この軽さと片手で扱える取り回しは、他の2枚にはない強みだ。

①は毎日のメインというより、下ごしらえ用のサブまな板として割り切るとちょうどいいサイズ感だよ。
②DAIWA ひのき まな板(ダイワ産業・スタンド付き)
向いている人:ひのきの香りや木の風合いを楽しみたい人、包丁の刃当たりをやわらかくしたい人、木製でも軽いものがいい人
向いていない人:手入れの手間を最小限にしたい人、塩素系漂白剤で除菌したい人、大きな作業スペースがほしい人
箱を開けるとひのきの香りがしっかり広がる。木製というと重いイメージだったが、これは片手で持てるくらい軽い。刃当たりは、樹脂の①よりやわらかく、ゴムの③ほどではない中間くらいで、トントンと切る音も柔らかい。付属のスタンドで立てて乾かせるのは便利だが、水切りには弱く、まな板の側面が濡れたまま残りやすいので、別に立てかける場所を用意したほうが乾きは早い。食洗機には対応していて、数週間使っても反りは出ていない。ただ、食洗機で洗ったあとはひのきのニオイがかなり強く出るので、香りが苦手なら手洗いのほうがいい。数週間で表面に浅い傷と、うっすらした黒ずみが出てきた。木は塩素系のハイターが使えず(黒ずみが悪化する)、除菌は熱湯か酸素系漂白剤に切り替えている。

②の木は塩素系のハイターがNG。黒ずんできたら熱湯か、酸素系(ワイドハイターなど)を使ってね。
③アサヒクッキンカット(合成ゴム)
向いている人:包丁の刃を長持ちさせたい人、まな板の傷や黒ずみが気になる人、多少高くても長く使えるものがほしい人
向いていない人:まな板を頻繁に持ち運ぶ人、収納場所が狭い人、とにかく安く済ませたい人
持った瞬間にずっしり重い。ただ、切り始めるとその重さが安定感になり、台の上でまったく動かない。いちばん違うのは刃当たりで、包丁がトンと止まる感覚があり、樹脂の①のようなカツンという硬い衝撃がない。トマトの皮も潰れずに切れる。数週間使っても表面の傷はごく浅く、色移りや黒ずみも出ていない。乾きも早い。ただ、油の多い肉を切った後だけは、①より少し洗剤でこすらないと油膜が残る感じがあった。弱点は重さと価格だ。40cmサイズで1kgを超えるので、シンクで立てて洗うときに手首にくる。価格も3枚の中で頭ひとつ高い。

包丁の刃を大事にしたい人には③。食洗機を使うなら洗浄だけにして、乾燥は自然乾燥にすると長持ちする。
レビューで多かった不満とその対処
買う前に知っておくと対処できる弱点を、口コミと実際に使った経験から整理した。

木の②は、食洗機で洗うとひのきのニオイが強まるよ。香り自体は数ヶ月で抜けていくから、長く楽しみたいなら手洗い&陰干しがおすすめ。
- ②DAIWA(木):傷・黒ずみがつきやすい→ 使用後すぐ洗って立てて乾かす。黒ずみは酸素系漂白剤で。塩素系(ハイター)は変色するので使わない。目立つ黒ずみは紙やすりで軽く削る手も
- ②DAIWA(木):スタンドは水切りには弱い→ 側面が濡れたまま残りやすい。別の場所に立てかけるか、ふきんの上で乾かすと乾きが早い
- ①Latuna:滑り止めが効かない場面がある→ 調理台が平らでないと滑る。濡れ布巾やシリコンマットを下に敷くと安定する
- ①:表面に切り傷が入りやすい→ 傷の溝に汚れや雑菌が残りやすい。定期的にキッチン用漂白剤で除菌し、傷が深くなったら買い替えどき
- ③アサヒクッキンカット:重い・油汚れがやや落ちにくい→ 省スペース重視ならひと回り小さいサイズを。油ものの後は洗剤で軽くこすり洗いを
- ③:縦置きの熱風乾燥で反った報告あり→ 「食洗機対応」でも、乾燥は平置きか自然乾燥にすると安心
- 共通:「抗菌」「防カビ」表示があっても、傷がつけば効果は落ちる→ 表示を過信せず、洗浄と乾燥をこまめに
結局どれを選べばいい?
優先順位ごとの答えは、記事上部の「🔎 30秒でわかる、あなた向けの1枚」の通り。ざっくり言えば ―― 手入れの楽さと安さなら①Latuna、ひのきの香りと木の刃当たりなら②DAIWA、切り心地と衛生なら③アサヒクッキンカット。

選ぶ順番に迷ったら、①「手入れの楽さ・安さ」/②「料理の楽しさ・木の刃当たり」/③「切り心地・衛生」の、どれを一番に置くかで考えると早いよ。
よくある質問
購入前によく検索される疑問に、実際に使った経験と購入者レビューをもとに答える。
まな板は何年くらいで買い替える?
長期使用は今回の検証期間では確かめられないため、ここは購入者レビューを根拠にしている。プラスチックの①は表面の切り傷が深くなってきたら替えどきで、使用頻度にもよるが数年が目安。木の②は黒ずみが取れなくなったり、削って薄くなりすぎたら寿命。合成ゴムの③は傷が浅く、メーカーが表面を削り直すサービスもあるため、長く使えるという声が目立つ。価格差は大きいが、①②を1〜2年ごとに買い替えるのと、③を削り直しながら5年以上使うのとでは、1年あたりのコストはそれほど変わらない、という見方もできる。
「食洗機対応」と書いてあれば安心して入れていい?
3枚とも「対応」表示があるが、素材によってリスクが違う。安価なプラスチックは熱で反りやすい。木の②は反りにくいものの、乾きに時間がかかり、洗浄後にひのきのニオイが強く出る。ゴムの③は縦置きの熱風乾燥で反った例がある。どれも、高温乾燥は避けて早めに取り出し、自然乾燥に切り替えると無難だ。「対応=どんな使い方でも問題なし」ではない、と考えておくと安全。
木のまな板はやっぱり不衛生?
「木=雑菌が残る」は昔ほど単純ではないが、傷と乾燥不足があると黒ずみ・カビは出やすい。②のように食洗機対応・防カビ加工の製品でも、使用後すぐ洗って立てて乾かすのが前提になる。塩素系漂白剤は木を変色させるので、除菌は熱湯か酸素系漂白剤で。手入れの手間をかけられない人は、プラスチックかゴムのほうが衛生管理はラクだ。
ひのきの香りはずっと続く?
続かない。新品がいちばん強く、数ヶ月かけて自然に抜けていく。食洗機で洗うと一時的に強く出る。香りを長く楽しみたいなら、手洗いして風通しのいい場所で陰干しするのがいい。逆に木の香りが苦手な人は、②は避けたほうが無難だ。
一人暮らしならどのサイズがいい?
洗い場が狭いなら①の33.5cmか、②の小さめサイズ。作り置きをよくするなら③の40cmや②の39cm。細かい千切りなどは野菜スライサーに任せてまな板は小さめ、という組み合わせもある。重さが気になるなら①、切り心地を優先するなら③のひと回り小さいサイズ、という選び方になる。
買った後、最初にやること
- 使う前に食器用洗剤で一度洗い、しっかり乾かす(木の②は、使う直前に水でぬらしてから使うと、汚れやニオイ移りが減る)
- ②③は、水切りかごや立てかけて乾かせる場所を先に決めておく(②付属のスタンドは水切りには弱いので、別の乾かし方を用意すると安心)
- 食洗機に入れるなら、最初は高温乾燥を切って様子を見る(反り・ニオイが出ないか確認)
- 生肉・魚用と野菜用で面や板を分けると衛生的(①は両面仕様なので面での使い分けがしやすい)
- 価格・仕様は変わることがあるため、購入前に商品ページで最新情報を確認する
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