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昇降デスクは、安いものなら1万円台、しっかりした電動タイプだと7万円を超える。決して安い買い物ではないのに、「買ったらグラグラして使わなくなった」「一番低くしても高すぎた」という後悔の声もよく見かける。値段の差でいったい何が変わるのかが分からないと、なかなか決められない。
今回は、手で上げ下げするガス圧式・電動のモーター1つ・電動のモーター2つと、仕組みも価格帯も違う3台を自費で購入。揺れにくさ、上げ下げできる高さの範囲、組み立ての手間を、購入者のレビューも交えながら比較していく。
この記事はこんな人向けです
- 昇降デスクを買って「グラグラする」「使わなくなった」と後悔したくない
- 手動と電動、1万円台と7万円台で、何が違うのか知りたい
- モニターやデスクトップPCを載せても大丈夫か、組み立てがどれくらい大変か知りたい
自分に合う1台を先に知りたい方は、下の「30秒でわかる、あなた向けの1台」からどうぞ。
なお、この記事は会社のオフィスにまとめて導入する机を探している人や、L字型など特殊な形の昇降デスクを探している人には向かない。自宅で、座る・立つを切り替えながら作業する机を1台選びたい人向けだ。

手動・電動1モーター・電動2モーターの3台を自費で買って、揺れにくさと高さの範囲を比べたよ。
選ぶときに見るべき基準3つ
昇降デスクで後悔しやすいのは、次の3点。ここを見れば大きく外さない。
- 載せたい物の重さと、揺れにくさ:ノートPCだけか、モニターやデスクトップPCまで載せるか。耐荷重と脚の作りで、揺れ方が大きく変わる
- 一番低くしたときの高さ:見落とされがちだが、ここが自分の体格に合わないと「座ると机が高すぎる」ことになる。最高の高さより、最低の高さを先に確認したい
- 組み立てと置き場所:電動タイプは重く、組み立てに工具と時間がかかる。天板の大きさと、床を傷めない対策も考えておく
🔎 30秒でわかる、あなた向けの1台
Q1. モニター2台や重い機材を載せたい?
→ はい:③FLEXISPOT E7(Amazonで7万円台)。モーター2つで耐荷重125kg、揺れにくさも3台でいちばん。
Q2.(いいえの人)メインの机として、モニター1台とPCを載せて電動で使いたい?
→ はい:②FLEXISPOT EF1(Amazonで3万円台)。ボタン1つで上下でき、耐荷重70kg。多くの人はこれで足りる。ただし座ったときに机を70cmより低くしたい人(身長が低めの人)は③を。③は天板の上面が床から約60cmまで下がる。
Q3.(いいえの人)ノートPCだけで、まず立ち作業を試してみたい?
→ はい:①PYKES PEAK(Amazonで1万円台)。レバーを引くだけで上下でき、電源もいらない。キャスターで部屋の中を動かせるサブ机向き。
どれにもはっきり当てはまらなければ、まずは②FLEXISPOT EF1を基準に考えるといい。
結論:値段の差は「載せられる重さ」と「揺れにくさ」に出る
3台を使い比べて分かったのは、選ぶ決め手は値段より「何を載せるか」だということ。載せる物が重くなるほど、必要なモーターの数と脚の太さが増える。
- ①手動・ガス圧式(1万円台):レバー1つで上下できて手軽。ただし上げ下げできる重さは5kgまでで、モニターを載せる使い方には向かない。サブ机として割り切るもの
- ②電動・モーター1つ(3万円台):モニター1台とPCを載せて、ボタンで上げ下げできる。メインの机として十分使えるが、タイピングの振動がモニターに少し伝わる
- ③電動・モーター2つ(7万円台):耐荷重125kgで、モニター2台でも安定。一番低い位置が約60cm(天板込み)と、背が低めの人にも合わせやすい。そのぶん重く、組み立ては一番大変
以下の比較表で、3台の違いを具体的に見ていく。
3台のスペックと弱点を一覧で
3台のスペックと弱点を一覧にした。「実際に使った印象」と「購入者レビューでの傾向」を分けて記載している。
| 項目 | ①PYKES PEAK スタンディングデスク | ②FLEXISPOT EF1 セット | ③FLEXISPOT E7 セット |
|---|---|---|---|
| 参考価格(Amazon) | 11,980円 | 35,800円 | 73,500円(天板の色で変動) |
| メーカー | PYKES PEAK | FLEXISPOT | FLEXISPOT |
| 上げ下げの方式 | 手動(ガス圧・レバー式) | 電動(モーター1つ) | 電動(モーター2つ) |
| 天板サイズ | 70×48cm(キャスター付き) | 120×60cm | 140×70cm(手前がカーブした形) |
| 高さの範囲(メーカー公称) | 70〜110cm(天板込み) | 69.5〜112cm(脚のみ。天板込みで約72〜114.5cm) | 58〜123cm(脚のみ。天板込みで約60.5〜125.5cm) |
| 本体の重さ | 約14.5kg(メーカー公称) | 約26.5kg(Amazon表記) | 天板込みで50kg超(購入者レビューより) |
| 耐荷重(メーカー公称) | 置くだけなら30kg/載せたまま上げ下げは5kgまで | 70kg | 125kg |
| 便利な機能 | 電源不要、キャスターで移動できる | 高さのメモリー、座りすぎを知らせるアラーム | 高さのメモリー、ぶつかると止まるセンサー、子どもが触っても動かないロック |
| 揺れにくさ(使った印象) | △ 腕を乗せると揺れる | ○ 普段は安定。タイピングの振動がモニターに少し伝わる | ◎ モニター2台でも安定 |
| 組み立て(使った印象) | ○ 約30分・1人で可 | △ 約1時間・電動ドライバーが必要 | △ 半日がかり(3〜4時間)・部品が重く2人がおすすめ |
| 主な弱点(口コミより) | ガス圧が弱って上下しにくくなる、説明書が分かりにくい | ネジ穴が開いていない箇所がある、一番低くしても高め | 非常に重い、ネジ穴が開いていない箇所がある、天板の傷 |
※参考価格は2026年9月28日時点のAmazon価格です。昇降デスクはセールで価格が大きく動きます。楽天市場の公式店では②③が4,000〜6,000円ほど高く送料別ですが、楽天ポイントが付くため、ポイントを使う人は実質の差が縮まります。購入前に商品ページで最新情報を確認してください。
昇降デスクがグラグラする・揺れるのはなぜ?3台の揺れにくさを比べた
昇降デスクを買った人の後悔でいちばん多いのが、揺れの話だ。昇降デスクは脚が伸び縮みする構造上、普通の机より揺れやすい。さらに高く上げるほど、脚の伸びた部分が長くなって揺れは大きくなる。3台を立ち作業の高さで使ってみると、揺れ方にははっきり差が出た。
- ①PYKES PEAK(手動・支柱1本):天板を1本の支柱で支える形なので、腕を乗せたり、天板の端に体重をかけたりすると揺れる。キャスターのストッパーをかければ移動はしないが、揺れそのものは残る。ノートPCで調べ物をする程度なら気にならない
- ②FLEXISPOT EF1(電動・2本脚):モニターとPCを載せても、普段使いでグラつきを感じることはほとんどない。ただ、勢いよくタイピングすると、その振動がモニターに伝わって画面が小さく揺れるのが分かる
- ③FLEXISPOT E7(電動・3段式の太い脚2本):2本の脚がそれぞれ3段のピラミッド型で太く、モーターも2つ。モニター2台を載せて立ち作業をしても、揺れはほぼ気にならなかった(③の価格・在庫はこちら)
揺れを減らすには、机そのものの選び方に加えて、重い物を天板の中央〜奥に置く、脚のアジャスターで床のがたつきをなくす、の2つが効く。モニターを揺らしたくないなら、天板に直接置くよりモニターアームで奥側に固定するほうが、タイピングの振動が伝わりにくい。
商品ごとの解説
実際に3台とも使った印象を、1台ずつまとめる。
①PYKES PEAK スタンディングデスク
まず立ち作業を試すサブ机に
向いている人:ノートPCだけで作業する人、今の机はそのままで立ち作業用のサブ机が欲しい人、ワンルームで場所を取りたくない人
向いていない人:モニターやデスクトップPCを載せたい人、天板に寄りかかったり腕を乗せたりしがちな人
天板の裏にある右側のレバーを握るだけで、ガスの力でスーッと天板が上がり、好きな高さで止まる。電源がいらないので、キャスターで部屋のどこにでも動かせるのが気楽だった。天板は70×48cmで、15インチのノートPCと資料を広げるとちょうどいっぱいになる広さだ。組み立ては1人でできたが、説明書には「5〜10分」とあるのに実際は30分ほどかかり、最後に支柱と台座を合わせる部分は、貼られた矢印のとおりにやると向きがずれて戸惑った。注意したいのは耐荷重で、置いておくだけなら30kgまで、物を載せたまま上げ下げできるのは5kgまで。ノートPCなら問題ないが、モニターを載せて上下させる使い方はできない。

ソファの横に置いて、立って読書やネットをする台にもなるよ。色はブラック・ホワイト・ブラウン・アイボリーの4色。
②FLEXISPOT EF1 セット
多くの人はこれで足りる。編集部の第一候補
向いている人:モニター1台とPCを載せて、メインの机として使いたい人、初めての電動昇降デスクをできるだけ手頃に選びたい人
向いていない人:身長が低めで、座ったときに机が高すぎると困る人、電動ドライバーを持っていない人
ボタンを押すだけで天板が上下し、よく使う高さをメモリーしておけば、座る高さと立つ高さをワンタッチで行き来できる。27インチのモニターとデスクトップPCを載せても、普段使いでグラつきを感じることはほとんどなかった。立つのが面倒でなくなると、自然と立って作業する時間が増えていくのが面白い。一方で、組み立てには約1時間かかった。脚の部品がずっしり重いうえ、天板の一部にネジ穴が開いておらず、電動ドライバーで下穴を開ける必要があった。説明書の図が実物と少し違う箇所もあった。もう1つ気をつけたいのが一番低くしたときの高さで、天板の厚みを足すと床から70cm台前半になる。平均的な身長でも、座って使うとやや高く感じることがある。

価格の上下が大きく、セールでは2万円台になることもある。急がないなら、しばらく価格を見てから買うのが得。
③FLEXISPOT E7 セット
モニター2台でも揺らしたくないなら
向いている人:モニター2台やスピーカーなど重い機材を載せる人、身長が低め(または高め)で高さの範囲を広く取りたい人、長く使うつもりで保証も重視したい人
向いていない人:部屋が狭く140×70cmの天板を置けない人、組み立てを1人で短時間で済ませたい人、電動ドライバーを用意できない人
モーターが2つあり、上げ下げのスピードが速く、動作音も静かだった。モニター2台とスピーカーを載せて一番高い位置で立ち作業をしても、揺れはほとんど気にならない。高さは天板込みで約60.5〜125.5cmと3台の中でいちばん幅があり、背が低めの人でも座ったときに机を下げきれるのは大きな利点だ。天板は厚さ2.5cmとしっかりしていて、奥側にはモニターアームのクランプも問題なく付けられた。ただし、天板込みで50kgを超える重さがあり、部品を運ぶだけでもひと苦労。付属の工具だけでは組み立てられず、プラスドライバーと電動ドライバーを用意し、天板の中央のネジ穴が開いていない部分には自分で下穴を開けた。組み立ては半日がかりだった。セットの天板は手前と左右の端がカーブしているので、手前側や左右の端にはクランプ式のアームを付けられない点も知っておきたい。

メーカー5年保証付き。毎日上げ下げする机だから、長く使うつもりならこの安心感は大きいよ。
購入者レビューで繰り返し見た不満(2026年9月時点)
Amazonの購入者レビューで繰り返し挙がっていた弱点を、実際に3台を使った印象とあわせて整理した。買う前に知っておけば防げる。

組み立てた後の返品は、分解して梱包し直す必要があって大変。届いたら、組み立てる前に天板の傷とネジ穴を確認しておきたい。
- 3台共通|「説明書が分かりにくい」「実物と違う」:説明書だけで迷ったら、商品名で組み立て動画を検索すると早い。部品は最初に全部並べて数を確認してから始める
- ①PYKES PEAK|「ぐらつく」:天板の端に体重をかけない、重い物は支柱側に置く。キャスターのストッパーは必ずかける
- ①PYKES PEAK|「数か月〜1年でガス圧が弱り、上下しなくなった・勝手に下がる」:載せたまま上げ下げできるのは5kgまで。重い物を載せたまま操作しない。不具合が出たら販売元のサポートに連絡する(交換してもらえたという声もある)
- ②FLEXISPOT EF1|「ネジ穴が開いていない箇所がある」:電動ドライバー(ドリル)を先に用意しておく。持っていなければ、ホームセンターのレンタルを使う手もある
- ②FLEXISPOT EF1|「一番低くしても高すぎた」:いまの机の高さを測り、それより低くしたいなら②は避けて③を選ぶ
- ③FLEXISPOT E7|「重すぎて床が凹みそう」:脚の下に保護マットや緩衝材を敷く。設置場所で組み立て、完成後はなるべく動かさない
- ③FLEXISPOT E7|「届いた天板に傷があった」:開けたらすぐ天板の表面と角を確認し、傷があれば組み立て前に連絡する
結局どれを選べばいい?
メインの机にするなら②FLEXISPOT EF1、モニター2台や背の高さに合わせたいなら③FLEXISPOT E7、まず立ち作業を試すサブ机なら①PYKES PEAK。迷ったら、まず「何を載せるか」を決めるとよい。ノートPCだけなら①でも足りるが、モニターを1台でも載せるなら電動の②か③になる。そのうえで、いまの机の高さを測って、座ったときにもっと低くしたいなら③、今と同じくらいで良ければ②、という順で考えると失敗しにくい。

迷ったら「載せる物」→「一番低い高さ」→「置き場所の広さ」の順で考えると早いよ。
よくある質問
購入前によく検索される疑問に、実際に使った経験と購入者レビューをもとに答える。
手動と電動、どっちがいい?
高さを1日に何度も変えるなら電動を選びたい。手動の①はレバー1つで軽く動くが、載せたまま上げ下げできるのは5kgまでなので、モニターを載せるなら毎回降ろす必要がある。電動なら、物を載せたままボタンで上下でき、メモリーした高さにすぐ戻せる。「立って作業するのが続くか分からないので、まず試したい」という段階なら、手動の①から始めるのも手だ。
組み立ては1人でできる?
①は1人で30分ほどで組み立てられた。②も1人でできたが、脚の部品が重く、約1時間かかった。③は部品の一つ一つが重く、半日がかりになるので、できれば2人で。購入者レビューでは「人手が要るのは最後に机を起こす工程だけなので、工夫すれば1人でもできる」という声もあった。②③は付属の工具だけでは足りず、電動ドライバーがあると作業がずっと楽になる。
モニターアームは付けられる?
②③は天板の厚さが2.5cmあり、クランプ式のモニターアームを付けられる(③は奥側のみ。理由は上の③の解説を参照)。①は天板が小さく、モニターアームの使用には向かない。アームそのものの選び方は3千円と1.6万円のモニターアーム、何が違う?実際に設置して比較にまとめている。
電動昇降デスクは何年くらい使える?
検証期間では確かめられないため、購入者レビューをもとに答える。②では「3年使ったら、上げようとすると少し上がっては下がるようになった」という声があった。③はメーカー5年保証が付いている。①のガス圧式は「数か月〜1年でガス圧が弱った」という声が複数あり、耐久性では電動の②③に分がある。
置く前に決めておきたいこと
- いまの机の高さと、座ったときにちょうどいい高さを測っておく(一番低い高さが合うかを確認するため)
- 天板を一番高くしたとき、モニターの上や棚・窓枠にぶつからないか、天井や照明との距離を見ておく
- 電源ケーブルやモニターのケーブルに、上げ下げできるだけの長さの余裕を残す(②③)
- 床を傷めないよう、脚の下に敷く保護マットを先に用意しておく(②③)
- 価格はセールで大きく変わるため、購入前に商品ページの最新価格を確認する
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この記事の比較方法
記事で取り上げた3台(PYKES PEAK スタンディングデスク/FLEXISPOT EF1 セット/FLEXISPOT E7 セット)は、2026年9月に編集部がAmazon・楽天で自費購入し、数週間にわたって同じ部屋で、座り作業と立ち作業を切り替えながら使いました。組み立てにかかった時間、ノートPC・モニター・デスクトップPCを載せたときの揺れ方、上げ下げのしやすさを比べています。高さの範囲・耐荷重はメーカーの公称値、ガス圧やモーターの長期的な劣化は購入者レビューの傾向を参照していることを本文中に明記しています。価格は購入した時点のものです。
